変圧器の結線5種:使いどころとメリット&デメリット:テーマ8

1.Δ-Δ結線

デルタ-デルタ結線図
ぐるっと回るのがデルタ結線(黄色マーカ)
主に回路で用いられる。ができず、に欠ける点で注意が必要である。しかし、高調波がする為、が起きにくく、1相が 故障しても結線として運転継続が可能な点でメリットがある。また、降圧後に210V電圧(300V以下)で使用する場合にはできる為、地絡保護は可能である。

2.Δ-Y結線

デルタ-スター結線図
主に用として有効である。Y側でができるので、ができることに加えて、事故相のも可能である。一方、Δ側で高調波がする為、が起きにくい。また、一次側と二次側にの位相差が生じる為、の際には注意が必要である。Y側では、電圧が倍となる為、を大きくとることが出来るメリットがある。

3.Y-Δ結線

スター-デルタ結線図
主に用として用いられる。一次側をY結線とすることで、巻線のに有利である。その他は2の記述と同様である。

4.Y-Y結線

スター-スター結線図
一次と二次でが生じない為、他の変電所とのが可能になる他、が可能である。一方で、を行うと、大きなが流れ、を引き起こしてしまう。とは言え、とした場合には、故障時にが移動し、異常電圧を生じる。そもそも、Y-Y結線では高調波が流れる回路が無く、電圧が点でも問題がある。
そこで、三次側に結線のを設置して、を解消する。さらに、一線地絡などの故障時にを三次巻線にさせることで、変圧器のインピーダンスをし、の検出を可能にしている。

5.V-V結線

V-V結線図
電圧降下がとなる為、Δ-Δ結線の時の応急用であり、通常電力系統の運用では用いられない。出力はΔ-Δ時の%、利用率は%程度である。とは言え、変圧器が節約できる利点は大きく、用VTとして広く利用されている。

こんな変圧器もある

基本的には上述のようなトランスが使用されるが、高圧需要家の中では以下のような変圧器も使用される。その他にも様々なものがあるが、代表的なものを記載した。

単相三線式

単相の電力を対地電圧Vの相線と、の合計本で降圧して使用する為のトランスである。高圧需要家では主に用として用いられる。

スコット結線

相の電力から相の電力を得る結線方法である。一般的な標準品は二次側はである。先述の単相三線式では、三相電力に不平衡が生じ、に違反してしまうような場合に、スコットトランスを用いる。二次側の単相負荷を均一にしておかなければ、に不平衡電流が流れてしまうことに注意が必要である。

三相6線式(内接デルタ結線)

二次側のデルタ結線の各相のから1線を引き出し、100%電圧と50%電圧の相負荷へ給電できる。

三相7線式

1台で負荷と負荷へ電力を供給できる。になるメリットがある一方で、3つの相負荷を均一にしておかなければ、一次側にが流れてしまうので注意が必要である。

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