論述問題として押さえておくべき重要論点トップ20③:電験3種・2種・1種対策はこれで完璧!

7.変圧器の保護

電気的な保護と機械的保護の両面を用いることが大切です。電気的保護には、間の周りの短絡やの保護をを用います。変圧器の結線による注意点やによる誤作動防止対策については、後日解説をします。
機械的保護には、変圧器とをつなぐに設置し、分解ガスにるタンクの内圧上昇を検出するを用います。ただし、が遅く、による誤動作も懸念されるので、あくまで用とし、より高速動作を求めて、を用います。

8.油入変圧器の劣化診断

によって、変圧器の過熱で発生するガスを分析します。過熱の温度が高い場合にはが発生し、低温過熱の場合にはが発生します。また、アークや部分放電によるによってが発生します。
ただし、通常運転でも経年劣化によってや水素(H2)は発生するので、ガス分析によって直ちに「異常がある」とは決定できません。そこで、上記の診断を元にして、総合診断を行うために「を用いた診断」や「試験」を行いつつ、異常部位を特定する為に「」、「」を行います。

9.変圧器の騒音対策

変圧器は、我々プラントエンジニアにはおなじみの「ぶーん」という音を発生させます。騒音です。会話は出来ません。この騒音の発生原因としては、「」が挙げられます。励磁電圧周波数の倍の周波数の騒音が発生します。また、巻線間のによって発生する「の振動」も原因の一つです。これらがに伝わり、さらに大きな振動・騒音となります。また、冷却用のの振動によって騒音が発生します。
上述の騒音を低減させるための対策は、鉄心のを低くして、騒音発生の主因であるを少なくするため、を用いる方法があります。また、鉄心やタンクがしないような寸法・構造とすることも大切です。にしたり、を設置したりするなどです。冷却器側の対策としては、ファンのを低くしたり、送油ポンプをにしたり、を設置したりするなど、周辺環境への配慮が欠かせないのです。

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