電技第1条「用語」:超基礎4ポイントを過去問題と共に確認する

電路と電線路、電線、配線

電路とは( ① )で電気が通じているところを言います。ただし、接地線のように( ② )のみ電流が流れるところは電路とは呼びません。また、電路を構成するものを( ③ )と言います。なお、( ④ )は電路を構成するのですが、( ③ )には該当しません。

これに対して電線路とは、( ⑤ )、( ⑥ )、( ⑦ )及びこれらに類する場所並びに( ⑧ )相互間の電線並びにこれを( ⑨ )し、又は( ⑩ )する工作物を言います。似たような言葉に、電線があります。電線とは( ⑪ )の伝送に使用する電気導体のことを言います。さらに、間違えやすいところで、配線がありますが、これは( ⑧ )内に施設するものを言います。混同しないように注意してください。

  通常の使用状態

  異常時

  電気機械器具

  電線やケーブル

  発電所

  変電所

  開閉所

  電気使用場所

  支持

  保蔵

  強電流電気(エネルギー伝達の為の電気)
  ※弱電流電気:情報伝達の為の電気

変電所、発電所及び開閉所

発電所とは、発電機、( ⑫ )、( ⑬ )、( ⑭ )その他の機械器具を施設して電気を発生させる場所を言います。ただし、( ⑮ )、( ⑯ )、( ⑰ )を施設している場所は発電所には該当しません。端的に言えば、発電所は電気を発生する場所です。

これに対して変電所とは、( ⑱ )される電気を変圧器、( ⑲ )、( ⑳ )その他の電気機械器具により編成する場所であって、変成した電気を( ㉑ )するものを言います。従って、ビルやプラント、工場の受変電設備は変電所には当たらず、( ㉒ )に該当します。

また、開閉所とは、構内に施設した開閉器その他の装置により( ㉓ )を開閉するところを言います。ただし、( ㉔ )、( ㉕ )、( ㉖ )は含みません。従って、ビルやプラント、工場の開閉所は開閉所に当たらず、( ㉗ )に該当します。

  原動機

  燃料電池

  太陽電池

  小出力発電設備

  非常用予備電源

  携帯用発電機

  構外から伝送

  回転変流器

  整流器

  さらに構外に伝送

  変電所に準ずる場所

  電路

  発電所

  変電所

  需要場所

  開閉所に準ずる場所

電気使用場所と需要場所

まずは 需要場所>電気使用場所 であることを覚えておきましょう。需要家の構内に存在する( ㉘ )、( ㉙ )及び( ㉚ )は需要場所から除外されます。それらは、「~に準ずる場所」と言います。下図1のような位置関係にあると考えておけば良いでしょう。

図1:需要場所と電気使用場所

引込線と架空引込線

引込線とは、架空引込線及び( ㉛ )の側面等に施設する電線であって、当該需要場所の( ㉜ )に至るものを言います。そして、架空引込線とは、架空電線路の( ㉝ )から他の( ㉝ )を経ずに需要場所の( ㉞ )に至る架空電線のことを言います。また、下図2のように一需要場所の引込線から分岐して、支持物を経ないで他の需要場所の( ㉜ )に至る部分の電線を( ㉟ )と言います。

図2:引込線・架空引込線

  需要場所の造営物

  引込口

  支持物

  取付け点

  連接引込線

2017年 電験3種(法規)問6(改)

次の文章は、「電気設備技術基準の解釈」における用語の定義に関する記述の一部である。

a 「( ア )」とは、電気を使用するための電気設備を施設した、1の建物又は1の単位をなす場所をいう。

b 「( イ )」とは、( ア )を含む1の構内又はこれに準ずる区域であって、発電所、変電所及び開閉所以外のものをいう。

c 「引込線」とは、架空引込線及び( イ )の( ウ )の側面などに施設する電線で会って、当該( イ )の引込口に至るものをいう。

d 「( エ )」とは、人により加工された全ての物体を言う。

e 「( ウ )」とは、( エ )のうち、土地に定着するものであって、屋根及び柱又は壁を有するものをいう。

上記の記述中の空白箇所( ア )~( エ )に当てはまる語句を答えよ。

  電気使用場所

  需要場所

  造営物

  工作物

実際の問題では、上記のように用語からそのまま出題されることはめったにありません。10年間で1回あるかないかぐらいです。しかし、この用語の定義をきちんと覚えられるか否かでその後の学習の効率性が大きく変わります。事実、私は用語を軽視し、なんとなーく試験に挑み、合格基準点を20点以上下回る惨敗という苦い経験があります。翌年、用語を1問1答形式で徹底的に覚えた結果、見事合格点を取ることができました!

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