架空送電線で生じる事故:自然災害から私たちの暮らしを守る!:テーマ15

着氷雪による被害

架空送電線への着氷雪によって風を受ける面積が増加しが起きる他、氷雪の脱落時にが起きる等の理由での事故につながる場合がある。単純に氷雪の重みによる設備のも記憶に新しい(2023年12月22日紋別東線鉄塔倒壊)。詳細は下記記事も参考のこと。
架空送電線を選定する為の重要ポイント7選! 次に挙げる7点をバランスよく考慮し、送電線を選定する必要性がある。 1.許容電流...
このような事象の軽減対策としては、主に5つ覚えておきたい。
1.・電線を強化する。
2.を確保する。
3.を設置する。
4.度を調整する。
5.リングを取り付ける。
そもそも着氷雪を軽減する為の措置も存在する。熱で溶かす為に回線へ切り替えて大電流を通電させたり、を巻き付けたりするのが、「」である。
また、根本的な対策としてはの適切な選定が有効である。用地取得など現実的な問題が絡むためなかなか難しいことである。

雷による被害

直撃雷による設備や機器の損傷はもちろんのこと、間接的なによる強い磁界によって通信線や電力線に悪影響が生じる。電磁誘導障害に関する記載は次項に譲り、7つの雷対策について記載する。
1.の設置し、直撃雷から遮へいする。通常、で十分な遮へい効果を持つ。直撃雷防止になることはもちろん、の軽減に繋がる。
2.を低減する。目安はΩ程度である。これが大きいと大地に電荷が逃げずにとなってしまう。小さくできない場合には、シートを使用することもある。
3.を設置し、がいしの破損を防ぐ。
4.を採用し、電線のや振動による切れを防止する。
5.方式を採用し、系統事故時のを向上する。
6.電力線と鉄塔の間に避雷器を取り付ける。特性が従来の避雷器に対して大幅に向上している。
7.を採用する。2つの回線のに差をつけることで、両回線同時の事故を避ける。

電磁誘導による障害

電磁誘導によって、サージ(過電圧)が発生し、の破壊・損傷や作業員のが引き起こされることがある為、注意が必要である。この電磁誘導による電圧上昇には2種類がある。
1.である。送電線の事故によって流れるによって大きな誘導電圧が発生する。日本国内では方式の超高圧送電線の場合には、V以下(sec以下)、その他の送電線の場合はV以下とすることを標準としている。
2.である。各相の負荷電流や素送電線とのアンバランスにより生じるものである。通信機器にが生じたり、したりする。日本国内ではこれをV以下とすることが求められる。
送電線側、通信線側でそれぞれ対策を講じている。
【送電線側対策】
1.を設け、故障電流をさせる。
2.の良いを敷設する。
3.送電線のを確実なものとし、静電容量やの不平衡を解消する。
4.を取り付け、0.1sec以下の方式を採用する。

【通信線側対策】
1.送電線とのを大きくっし、交差させる場合にはに交差させる。
2.を採用する。
3.を設置する。
4.に近接してを設ける。
5.通信線の途中にもしくはを挿入し、亘長を短く分割する。
6.通信線を化するか、を採用する。

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