論述問題として押さえておくべき重要論点トップ20①:電験3種・2種・1種対策はこれで完璧!

本来はそれぞれの内容を一つのブログ記事として挙げたいのですが、それにしては内容が薄くなりすぎるものを、思い切ってまとめました。キーワードを中心に覚えてしまえばOKです。効率的な暗記勉強に役立ててください。電験の合格は、あくまでも「計算問題」で得点が取れることが大切です。電気のプロは、最終的には数学で説明できるのが、ベストです。もちろん、優しく言葉で説明できることが大前提です。

1.進相運転とは何か?

同期発電機のを一定に保ちながら、励磁をことで、進み電流とする運転方法です。通常の運転では、を電力系統に供給することに対して、「進相運転」と呼びます。
この運転方法は、などの電力需要が減少し、電力系統の電圧がする場合の対策の一つです。
が小さいタービン発電機では、進相運転を行うとが小さくなり、同一電力を供給しようとするとが大きくなる為、に注意が必要になります。また、しない為、が大きくなり、や構造物にを発生させ、を引き起こしてしまいます。

2.変圧運転とは何か?

汽力発電(火力発電)において、の開度を一定として、を変化させることによって、に流入する蒸気流量を変化させて発電機出力を制御する方式を言います。従来の汽力発電は用としての役割を担うため、が主流でしたが、昨今の電力需要の大きな変動に対応する為に変圧運転を取り入れるようになってきました。
変圧運転は2つの大別されます。一つは、から迄の全ての領域でを全開とする運転です。もう一つは、領域のみ変圧運転を行う、運転です。
変圧運転を行うボイラは部分負荷でもが低下せず、が短い、ボイラが用いられます。
変圧運転においては、部分負荷時にを下げて運転する為、は低下してしまいますが、の吐出圧力も低下するので、プラント全体としてのは定圧運転より高くなります。

3.再生可能エネルギーの問題点とは?

2012年から開始した再生エネルギーの固定買取制度()により、10%弱から。2020年にはに増加しました。再生可能エネルギーの発電量は、に大きく左右されてしまい、需給バランスをとることが難しい問題点があります。また、太陽光発電所や発電所は、から離れた場所にあることが多い為、や変電所の設備容量が不足し、に大きなコストがかかる可能性があることも問題の一つです。さらに、である太陽光発電などの再生可能エネルギーが大量に導入され、火力発電所などのの割合が減少すると、系統全体のが減少し、事故時のに問題が生じてしまいます。
比較的低コストで、安定的に再生可能エネルギーを系統に連系させるための接続方法が、です。当初日本では、系統への接続は観点から、「」の原則を採っていましたが、欧米に倣い先述の接続方法を取り入れる方針を決めました。
この接続方法では、あらかじめ系統のを決めず、空きがあれば系統へのを認め、空きが無くなった時にはを行います。そのための系統スケジュール情報を受信する為の装置が必要になる他、サイバーセキュリティの確保にも努めなければなりません。今後、我々電気主任技術者は、柔軟に対応をしていかなければなりません。

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