電力ケーブルと配線は違う:ケーブル事故から設備を守る絶縁劣化診断3選:テーマ18

OFケーブルとCVケーブル

OFケーブル
絶縁体はである。シースを有している。導体許容温度は℃程度である。装置が必要になる他、に最新の注意が必要である。絶縁性に優れており、国内kVまで幅広く使用されていた。現在は、CVケーブルに順次更新されており、新設ではほぼ用いられることはない。
CVケーブル
絶縁体はである。シースを有している。そのため、で取り回しが容易である。さらに、が小さい為、損や電流が低減されることも大きなメリットである。また、導体許容温度は℃と高い。補機が不要の為、保守もである。一方で、現象によるが生じるデメリットがある。これは、やゴムの周囲にがある状態で電圧印加されると、絶縁体内部に水分が浸入し、に凝縮する現象である。この現象は決して改善することはなく、進行するのみである。従って、現在の保守管理においては、上記現象の対策が最も重要と言っても過言ではない。主に3つ挙げる。
1.方式をからに変更する。
2.タイプからタイプへ更新する。現在、タイプは生産停止している。タイプはポリエチレン系の層を絶縁層としてタイプである。
3.浸水を防ぐ為、を設ける。

【参考】電線(EM-IE)

600V以下の一般電気工作物や電気機器配線、盤内配線に用いられる一般的な絶縁電線である。「エコ電線」と呼ばれるもので、燃焼時にガスやを発生させない他、性で、許容電流がIVの倍程度である。

高圧停電劣化診断方法

1.電流測定

ケーブルを印加し、の時間特性を確認し、現象の有無を調べる。

2.誘電緩和測定

誘電体にを加ええることにより生じるが、ケーブル劣化によってが大きくなり、消滅までに時間がかかることを利用して劣化診断を行う。方法としては、次の3点が有用である。
1.測定。
2.直流電圧印加後の測定。
3.直流電圧印加後の測定。
手法1は従来より用いられているが、大きな値になるころには手遅れになることもあるので、を高くしておく必要性がある。手法2、3は比較的新しい技術であり、適用例が少ない為、主任技術者一人一人が理解を深める努力を重ねる必要がある。

3.測定

ケーブル絶縁体中の小さなやクラック、傷などの欠陥が存在すると高電圧を印加した際にが発生する。検出感度が測定器の範囲によって変化するので、十分に注意が必要である。

高圧ケーブル活線劣化診断方法

従来停電状態でケーブル劣化診断を行っていたが、近年は社会的なニーズの高まりから活線での劣化診断が実用化されている。下記4手法を覚えておこう。

1.

水トリ―の部にが蓄積されたものが直流を作る原理を利用し、活線ケーブル中を流れるに含まれる直流成分を測定する。

2.

高圧配電線の相から直流電圧を印加し、商用電圧にさせる。この時に流れる漏れ電流のうち、成分をで除去することで、に流れる直流電流の大小で劣化を診断する。

3.重畳法

運転中の配電線にV程度のを重畳してに流れるを検出し、に換算して劣化度合いを判定する。

4.

停電測定でも有効だった手法を活線でも利用できるように開発された手法である。ケーブルに印加されている電圧及びケーブル線のを検出し、そのから、tanδを測定する。

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