中性点接地の5方式:メリットデメリットを徹底解説:テーマ12

接地の目的

次の2つの目的がある。
1.の対地電圧のを抑制すること。の事故時などに線路や機器のを低減することが大切である。
2.リレーをに動作させること。事故範囲を化することが系統安定度、保安の確保の為には重要である。

1.直接接地方式

kV以上の送電線路で用いられる。メリットとしては、事故時のがほとんどないことである。機器のを低減することができる。また、一線地絡電流がく、保護継電器がに動作できる。
一方で、一線地絡電流によってが著しいこと、地絡故障に対するが低いこと、地絡電流が以上となってしまうことが挙げられる。
本方式を採用する場合には、sec以内の方式を採用する他、の容量選定に注意が必要である。

2.接地方式

対策の観点から Ωの抵抗を介して接地する方式である。110kV、kV系統はとし、kV系統は低抵抗接地とすることが多い。
抵抗値を大きくするとと同様になり、が発生する虞があることに注意し、事故時の電圧上昇を通常時の倍程度以下とすることが求められる。

3.消弧リアクトル接地方式

kV系統のの高い系統に用いられる。日本国内では四国電力での採用がある程度で、多くはない。送電線のする()と呼ばれるリアクトルを介して接地する。一線地絡時のをリアクトルによるで打ち消し、させられ、せずに故障回復ができる。
故障電流がい為、が軽減でき他、が向上するというメリットがある。一方で、不足により、が生じ、を起こして、異常電圧上昇を引き起こしてしまう為、注意が必要である。また、時には、リアクトルとを挿入し、地絡電流を流してを動作させる必要がある他、が高いなどのデメリットもある。

4.接地方式

一般的な高圧需要家が当てはまる系統である。kV以下やkVの配電系統に採用される。が小さい為、も軽減できるが、の対地電圧上昇が大きくなってしまう。
地絡保護をする為には、高圧需要家側でZPC()と、ZCT()を組み合わせることになる。特高設備においてはZPCではなく()を設置することができる。

5.接地方式

大都市のkVのの系統に適用される。この系統ではが特に大きくなってしまうからである。抵抗とにリアクトルを設置する方式である。これにより、地絡電流中ので相殺する。

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